安倍晋三はなぜ平気で嘘をつけるのか。
安倍政権に巣食う諸悪の根源を暴く。
「政治家の条件とは」「言葉の信頼性とは」
驚愕!嘘・欺瞞の塊、安倍政権に放つ作家・適菜収の「批判の毒矢」
二〇一六年五月一六日、総理大臣の安倍晋三は、他党の議員を「勉強不
足」と罵倒しながら、「私は立法府の長」と発言。
自分の権限を知らない人間が、わが国では権力を動かしている。
世界はすでにひっくり返っています。
本書の目的は、安倍個人をバカにしたり揶揄することではありません。
たしかに安倍には基礎的な素養はないが、そこを指摘して溜飲を下げていても仕方がない。
病んでいるのは、ああいうものを増長させたわれわれの社会です。
本書では現在のわが国が抱える問題をあぶり出すために、安倍の発言を検証していく。
ドイツの哲学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(一八四四~一九〇〇年)は言います。
「ただ私は個人を強力な拡大鏡として利用するだけだ。危機状況というものは広く行きわたっていてもこっそりしのび歩くのでなかなかつかまらない。ところが個人という拡大鏡を使うとこれがよく見えて来るのである」(『この人を見よ』)
「またこれと同じ意味において私はヴァーグナーを攻撃した。もっと正確に言うと、すれっからしの人を豊かな人と取り違え、もうろくした老いぼれを偉人と取り違えているドイツ『文化』の虚偽、その本能−雑種性を私は攻撃した」(同前)
安倍という個人を通して見えてくるものはなにか?
われわれはその「虚偽」を直視する責任がある。
著者略歴
適菜 収(てきな・おさむ)
1975年山梨県生まれ。作家。哲学者。ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『日本を救うC層の研究』、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(以上、講談社)、『死ぬ前に後悔しない読書術』(KKベストセラーズ)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)など著書多数。最新刊『安倍でもわかる政治思想入門』(KKベストセラーズ)が11月16日に発売決定。